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茶席上生菓子『輝き』

まず一番先に名前が決まった、この和菓子。
ご依頼主のご希望で
『輝き』 かがやき と名付けられました。

静岡伊勢丹デパートの春の恒例イベント
駿府各流大茶会のお茶席で大好評だった和菓子たち。

表千家青年部の先生との打合せの段階で
お軸の「対岸旭日」にちなんだ和菓子を
作って欲しいとのご希望がありました。
社中の皆さんも会合を重ねた上で『輝き』と名が決まり
数週間の時間をもらっての試作作り。

その「輝き」という抽象的なイメージから
陽光、月、星、雪、雫、清流、万華鏡・・・など
様々なアイデアが浮かび
あるいは人から頂いたイメージも沢山あって・・・
具体的な試作にたどり着いた形は3種類。
「花の雫の輝き」
「天空の星の輝き」
「命の泉の輝き」

そして先生たち社中の会合での厳正な審査の結果
最終的に選ばれたのが『泉の輝き』です。

本日の和菓子
茶席上生菓子『輝き』 かがやき

山の清流、キラキラとしたせせらぎの源(みなもと)に
絶え間なくこんこんと湧きでる泉が
キラリと煌めく命の水の輝き。

五色それぞれの色合いにぼかした煉切で
あっさりとした白あんを包込み
水紋の木型で打ち出しました。
トッピングに金箔を輝かせて・・・。

五色の泉は・・・

明け方の薄明 「東雲」 しののめ

午前の木もれ陽 「新緑」 しんりょく

黄昏の薄明 「黄金」 マジックアワー

無辺の青い空 「蒼天」 そうてん

燃えるような朝日 「朝陽」 ちょうよう

天の景色を映し込む五色の泉を表現しています。


お茶会当夜に先生からお礼のお電話があって
大盛況との報告を頂きました。

一席を五色のお茶菓子でおもてなしする
新しいスタイルも大好評だったようで
予定していた数では足りなかったとのこと。
自分自身の茶席菓子歴の中でも
経験がないくらいの最大級の褒め言葉
高評価を頂きました。

先生始め関係者の皆様、ありがとうございました。
それからイメージを頂いた皆様にもお礼申し上げます。
ありがとうございました。



# by wagashi_yoshino | 2012-05-02 19:06 | 特別な御注文 | Trackback | Comments(14)
茶席上生菓子『閑椿』 春うらら一煎楽座

静岡伊勢丹デパートのお茶席菓子作りと並行して
実はもう一つ、特別なお茶席菓子の打ち合わせが行われていました。
まずはこころ庵「春うらら展」での茶席菓子のお話です。

ご依頼主は土狸庵(どりあん)先生こと
服部あきよし先生
一閑張りの教室を開催している人気の工芸作家さんです。

静岡県藤枝市の古民家ギャラリー「こころ庵」
行われた土狸庵先生の作品展示会で
特別開催されたおもてなし茶席「一煎楽座」

そこで使われたオリジナル上生菓子が
本日の和菓子
茶席上生菓子『閑椿』 かんつばき

意匠は椿、色は本紅色、素材は練切が、ご指定。
さらに仕上げは丸く、なるべく細工を施さない。

好き嫌いのはっきり分かれる本紅色での上生菓子。
ことさら印象はシンプルな仕上げ。
余分なことはしない。
特に意識したのはざっくりとした素朴感。
難易度の高いご注文でした。



土狸庵先生の工芸作品のモチーフ椿と
コラボレーションして出来た上生菓子「閑椿」
さらに閑椿にインスピレーションをもらって生み出されたという
新作の一閑張りバッグ「夢椿」

東京・阿佐ヶ谷で修業していた頃、二年間習っていた男手前。
久しぶりにお茶を点ててみました・・・が
もう要所、要所しか覚えていません(泣)
我流のお手前で失礼しました。

素敵なアイデアでご注文を頂いた服部先生。
この企画を発案したフリーライターのぱらぽんさん。
それからこころ庵のささゆりさん、こころ庵の皆様
大変お世話になりました。
とても有意義な時間を過ごすことが出来て心から感謝しています。
本当にありがとうございました。

こちらでレポートされています。
服部先生のブログ『土狸庵ゆめ日記』
こころ庵展オープン!

こころ庵二日目。

寒い雨の日曜日。

春うらら展、終了しました。

おめめの検査。


ぱらぽんのブログ『ごきげんぱらぽん2』
お披露目「閑椿」!デビューしました!! [ものづくりびと]

「夢」先生と着物美人、「閑椿」と「夢椿」 [ものづくりびと]


こころ庵の管理人ささゆりさんブログ
『ささゆり日記』
上の写真の猫ちゃん達はささゆりさんの作品。
軍足で作ったそうです~カワイイ~。
服部あきよし先生一閑張り&銘仙着物 春うらら展初日

服部あきよし先生一閑張り&銘仙着物 春うらら展2日目、3日目

服部あきよし先生一閑張り&銘仙着物 春うらら展無事終了

# by wagashi_yoshino | 2012-04-26 01:53 | 特別な御注文 | Trackback | Comments(12)
お茶会の向こう側

静岡伊勢丹デパートで行われた
お茶会「駿府各流大茶会」の茶席菓子のご注文を
無事終えることができました。
日にちは違いますが一つの茶会イベントで
3席分のご注文を頂いたのは初めて。

慎重な打合せから納品まで
3名の先生方とそれぞれすることになり
最後まで気が抜けない大仕事になりました。

幸いなことに同じ日での納品が重ならなかったので
綿密な計画を立てて生産していきました。
そうは言っても、すべて手作りの出来立てを提供するわけです。
なんとか徹夜は免れましたが最終日納品の終了後は
さすがに疲れ果て、翌日は仕事もソコソコにして
ボロボロになった身体を休めました。
さすがにキツイ。

でも朗報もありました。
担当したお茶会が、すべて大盛況だったことです。
茶席菓子も残ることもなく人気で足りないくらいだったこと。
自身の茶席菓子歴の中でも経験がないくらい
最大級の褒め言葉、高評価を頂きました。
それぞれのご依頼主の先生の笑顔
そしてお茶会の向こう側にも
たくさんのお客様の笑顔が見えてくるようです。
記念すべきお茶会になりました。

お茶菓子の紹介は、また後日に致しますね。


# by wagashi_yoshino | 2012-04-19 02:02 | 工房レポート | Trackback | Comments(4)
桜の節句

用事があって隣の町へ出かけるため
JR東海道線の電車に乗りました。
昼過ぎの車内は春休みとあって
親子連れの乗客などで程よい混み具合。

何気なく車窓からの風景を眺めていると
咲き始めた桜の花の薄紅が春風に揺られていたり
今が盛りと小川に咲き誇っている
菜の花の黄色が目に鮮やか。
華やかな春景色は見ているだけで
心が和み癒されますね。

新年度がスタートして新しい環境で
仕事をされ始めた方も多いでしょうね。
皆さん、お疲れ様でした。
花便りと共にほんのり、ぽってりと
4月の町が春色に染められていきます。
和やかな春の景色に
いろんな感情が揺さぶられます。

吉野は月遅れのひな祭り。
毎年、それに合わせるように桜が開花するので
勝手に「桜の節句」って呼んでいます。
お客様が買い求めるのは
お雛様をお祝いする赤、黄色、蓬の搗いたのし餅や丸餅。
それからお雛様や桜や蝶々を型取った
カラフルな寒天ゼリーや石衣などの半生菓子。
口の中でホロホロと溶けていく
優しい甘味の和三盆糖で出来た可愛い干菓子。

ショーケースを賑わしているのは
定番の桜餅や柏餅、三色団子、蓬の蒸し物などetc・・・。
この時期は諸団体の引継ぎ会も多いので
会合のお茶菓子に和菓子パック詰めの
ご注文が集中します。

それから・・・静岡伊勢丹デパートで行われる
お茶会「駿府各流大茶会」の茶席菓子のご注文は
各先生との綿密な打ち合わせの真っ最中。
幾通りの組み合わせがある
和菓子素材の色と形と風味に菓銘を重ね合せ
何度となく味見と審査を繰り返し
ようやく完成品に成りつつあります。

創作を繰り返し茶席菓子を生みだすのは
時間がかかり困難を極めますが
出来た喜びも大きくて遣り甲斐がありますね。

# by wagashi_yoshino | 2012-04-02 17:06 | 桜の花の咲く頃 | Trackback | Comments(2)
米粉の和菓子たち

春になるにつれて上新粉、米粉を使う和菓子が増えてきました。
シンプルだけど美味しい米粉の和菓子たち!
食べ応えもあってお腹も満足!!
お彼岸に入って、あんだんごや柏餅などが登場し
お客様も好んで買い求められるようになりました。

しばらくは、この米粉の和菓子たちが
ショーケースを賑わしてくれそうです。

それから・・・この春、静岡伊勢丹デパートで行われる
大きなお茶会「駿府各流大茶会」で使われる
茶席菓子のご注文を複数席も頂きまして
創造力と創作力、和菓子職人の技と能力を駆使して
それぞれのお客様のイメージに合った見本作りに
格闘しているところです(汗)

そう言えば、こちらのお茶会の上生菓子作りも同時進行中。
ご依頼主がアーティストだけあって楽しい和菓子作りになりそう!
その報告などは、また後ほど。

# by wagashi_yoshino | 2012-03-19 17:11 | 桜の花の咲く頃 | Trackback | Comments(4)
優しさに包まれて「桃の節句のおひな菓子」

カラフルで可愛いハートのおひな飴は
見るだけで優しい気持ちに包まれてしまいそうです。
砂糖と水飴が原材料のシンプルな飴。
香りの少ない甘味が、優しくて嬉しい。
華やかな彩りで、おひなさまも喜びそうです。

桃の節句は季節の節目。
元々旧暦の3月3日(現在の4月頃)に
ひな祭りは行われていて
桃の花が咲く季節なので桃の節句なのだそう。

ここ焼津、吉野に御来店されるお客様は
四月の旧節句にお祝いをするご家庭が多いのですが
三月にお祝いするお客様も段々と増えてきました。
これも時代の流れでしょうね。

桃の節句は「優しく・楽しく・華やかに」
いろんな種類のキャンディを竹の篭盛りに用意すれば
ひな祭り気分も満喫できて
何を選ぶのか迷うのも、ぜったい楽しくなるはず!


小粒で可愛い落雁のおひな菓子。
香ばしくてほんのり甘い風味の打物は
口に入れるとホロホロと優しく溶けていって
どこか懐かしい味がします。

とあることで素敵な布生地が手元にあるので
コレを敷いて撮ってみようという話になって
見ているだけも楽しいマリメッコのファブリックテキスタイル
プータルフリンパルハートの上で撮影。



# by wagashi_yoshino | 2012-03-02 17:36 | 雪の降る頃 | Trackback | Comments(0)
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