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本日も和菓子日和です

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino

地獄のスチーム

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想像を遥かに越えた驚くほど、すざましい蒸気パワー。
蒸し上がった味噌まんじゅうは、持てないほどのやわらかさ!
お彼岸も近づいてきて、ご注文のおまんじゅうも多くなりました。
そんなわけで、今日は工房内の『蒸す施設』のレポート。



スチーマーと呼ばれる、このボックス。
一度に350個のまんじゅうを一気に蒸しあげる。
ステンレスの冷蔵庫みたいな外観で、中は空洞・・・。
両側におまんじゅうの乗った網板を支えるウイングがあって
そこに10枚の網板が納まる構造。
扉を閉めて、一気にボイラーの蒸気を上げる。
テンプメーターは120℃を越えた。
唯一、蒸気の逃げ道である上部の筒からは、猛烈な勢いで蒸気が噴出。
時間にして10分・・・
タイマーが蒸し上がりを知らせる。
蒸気は止めたけれど、スチーマー内には大量の蒸気がこもる。
そして、そして・・・
細心の注意をはらって、扉をあける。

注意して!!
蒸気の火傷(やけど)は、プロでも恐い。
ヒリヒリとした痛みが、長時間続く。地獄の苦しみ。

次に大量の蒸気とともに、出てきたのは、ほっかほかの春色まんじゅう。
湯気の向こうに、春景色が見えた。
和菓子の世界は、もう春爛漫なのかもしれない。
地獄のスチーム_c0050395_044101.jpg


by wagashi_yoshino | 2005-03-12 01:37 | 工房レポート