茶席上生菓子『大和水仙』
2009年 02月 07日
茶巾絞りは一番簡単な和菓子の仕上げ方の一つ。
絞り布巾一枚あれば出来てしまうので何よりお手軽です。
でも、その絞り方・手法は何十通りもあり
草花や水鳥など、さまざまな形を表現するには
それなりの経験も必要。
職人さんによって
絞り方や力の入れ方が微妙に違ったりして
その違いが個性や技になります。
本日の和菓子は
『大和水仙』 やまとすいせん
蓬を練りこんだ若草色煉切は
上部をくちなしで染めた黄色煉切でぼかし
自家製餡の小豆こしあんを包みます。
この茶巾絞りは「つまみ絞り」
黄色にぼかした上部を親指と人差し指でつまむ様に
絞るので中央に窪みが出来て
絞り山が二つに分かれるのが特徴です。
仕上げは、抜き型で抜いた煉切製の水仙の花を
可愛く咲かせて・・・。
「煉切の色」「茶巾の絞り方」「あしらう花」
いろんな組み合わせで
様々な上生菓子が表現できるのも
シンプルな形の茶巾絞りだからこそですね。
by wagashi_yoshino
| 2009-02-07 17:08
| 雪の降る頃