苺の物語

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本日は、ある苺農園からの特別レポート。
スイートな苺にまつわる素敵な話。






まずは彼女の紹介から・・・。

ブログ『カタルーニャバンザイ!』で、知り合いになったブロ友のtomo。
スペイン・カタルーニャのホテルレストラン「エルス カサルス」で
ポストレ(デザート)部門を任されている女性の菓子職人。
日本流に言えば「パティシエ」です。
日々趣向を凝らした上等なポストレを作り続けている彼女。
全力で仕事に取り組む姿勢や研究熱心なデザート作りへのひたむきさは
そこいらの男子を凌ぐ情熱の持ち主。
お互いの専門分野を生かしてメールで情報交換するうちに
お母様からの依頼でスペインへ和菓子を送ったり
それから吉野のお店に突撃訪問されたり(笑)
楽しく交流を重ねていきました。


あるとき、tomoと同じカタルーニャに住む友人で
日本女性のJさんが結婚され女の子が生まれました。
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ジュリアと名付けられたその女の子の
初節句のお祝いに苺の和菓子を作り贈ったtomo。
その苺和菓子作りの相談にのった、わたくし。

『Jさんの実家は苺農家でもあるので
彼女にちなんでいるのもよい。
和菓子を通して
日本の風習、文化を
カタルーニャの人に伝えられたらいいなと。』
(カタルーニャバンザイ!「桃の節句」より引用)

tomoの思いに共感できたので喜んで協力し
和菓子の材料でカタルーニャにないものを郵送しました。
詳しい様子はこちら
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それから数年が経った昨年末、tomoから久しぶりのメール。
バカンスで一時帰国し国内の友人を訪ねる旅の途中
Jさんご実家の苺農園を見に行きたいとのこと。
その見学に誘われました。
苺農園が静岡近郊にあったこともあり
前から約束もしてあったので、すぐにOKの返事。
実はJさんのご実家から吉野へも箱入り苺の御礼が
届けられたこともあり是非一度会ってお礼も言いたかったわけです。
案内役を買って出た・・・と言うよりtomoのプランに
乗っかったという方が正しい。


1月某日、tomoたちが京都から焼津に到着。
今回の旅は、彼女が勤めるホテルレストラン「エルス カサルス」の
シェフの奥さんであるマルタもご一緒の二人旅。
笑顔で挨拶を交わしてから、まずは磯料理で腹ごしらえ。
焼津自慢の海の幸は彼女たちのおなかを充分に満足させたようだ。
それから1時間ほど車を走らせると苺農園に到着。
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数年前、この苺を頂いたときには相当に驚かされました。
粒よりの大きさと赤く美しい色艶。
芳醇な甘い香り、ジューシーな果肉、華やかな甘味。
大きさも、香りも、甘味も、上等な特級品です。

早速、ハウス内で作業をされていたお父様にご挨拶。
見事に大きく実った苺「紅ほっぺ」は
Jさんのお父様とご家族が手塩にかけて育てています。
年中忙しい苺農家・・・一番の忙繁期は実りが最盛期を迎える
「4月~5月にかけて」だと聞かされました。
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春の最盛期に向かってスクスクと育つ、ハウスの苺畑。
整然と並んだ緑の畑は壮観な景色です。
これだけ勢いのある植物を見るのは久しぶり。
力強い緑の生命感が満ち溢れていた近代的な農園です。
これから大きく実るだろう未熟の白い苺(中段)
下段は特大サイズの苺を持った取材中の
tomoとマルタの手のツーショット。
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西日を浴びてキラキラと輝く紅ほっぺ。
まさに太陽の恵み。
畑からもぎって貰い、その場で丸かじりさせてもらいました。
「・・・!!・・・あまっ!」
途端に顔がほころびます・・・「何て!美味しい苺だろう!」
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苺畑の中で、作業の手を休められたお父様から
大切な苺作りのお話を聴く事が出来ました。

苺作りに捧げる信念を持つ栽培方法から始まり
苺に付く微生物の勉強など多方面に及びます。
長く培ってきた確かな栽培経験と豊かな知識を生かし
熱い情熱を注いでこそ美味しい苺が実るわけです。
甘くて美味しい大粒の苺は日々の弛まぬ努力と地道な作業の賜物。
研究熱心なJさんのお父様に敬意を表してやみません。
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もちろん、お菓子に仕上げても美味しく出来上がるだろうけれど
いくらパティシエが腕を揮ったとしてしても
この農園の苺を本当に心から味わうには
そのまま食べるのが一番ですね。

美味しい苺と素敵な農園のご家族に出会えたことに感謝。
そして彼女にも深く感謝しなくてはいけない。
ありがとう、tomo。

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Commented by amamori120 at 2010-01-20 00:18
吉野師匠  こんばんHA

いやぁ なんとも見事な苺ですねぇ
参ったぁ 

交流 いいな、いいなぁ♪
Commented by tomo114t at 2010-01-20 11:28
さっそく記事にしてくださって、ありがとうございます。お礼を言うのはこちらのほうですよー!師匠にお付き合いしていただかなかったら行かれませんでした。あのお父さんに会えて、この苺がこんなにも美味しいわけがわかりましたね。生産者に会う、って大事だなーともつくづく思いました。
お嬢さんの手ですか?可愛いなー、それに比べて私の手ゴツイー(笑)
さすが写真がお見事!苺、美しいですね。tomo
Commented by cox-orange at 2010-01-21 02:54
いいお話ですね。。。
皆さんの暖かい交流が画面を通して伝わってくるようです。

それにしても美しく、形の整った苺にビックリ!!(写真も明るくて綺麗だなあ・・・)こちらでは夏の一時期だけ、おまけにバラバラに不揃いな状態のものしか見ないのでまるで芸術品のようです。

遅くなりましたが、今年も時々お邪魔させて下さいね。
よろしくお願いいたします。
Commented by wagashi_yoshino at 2010-01-21 12:20
●amamori120さん
師匠の記事にも、大きな苺の大福が取上げられていましたね~。
日本の苺は優秀です。各地苺農家の皆さんが日々努力されている結果、こうした素晴らしい苺が流通しているんだと、あらためて思いました。
ネット検索してみると、色艶、甘みや香り、に加えて、それぞれに酸味や果肉のかたさなどの特色があって奥の深い果物ですね。
Commented by wagashi_yoshino at 2010-01-21 12:21
●tomo114tさん
先日は楽しい時間をありがとう。後日撮影した美しい苺(手は娘です)の写真と共に感動が鮮やかな内に更新です。
とことん苺作りにこだわったご主人の努力の成果が、このような美味しい苺になっているんだよね。とてもよい交流でした。
温かなご家族にもお会い出来て、また生産者であるお父様の貴重なお話を聴けたことに感謝しています。ありがとう。
Commented by wagashi_yoshino at 2010-01-21 12:21
●cox-orangeさん
この苺畑は観光農園ではないので普段は行けない場所でもあり、直接生産者さんから話を聞くことが出来て、かなり貴重な体験でした。
選りすぐりの苺ではありますが、確かに立派で形の整った苺でしたが
さらに輪をかけた美味しさですからこだわり抜いた成果としての苺です。
こちらこそ今年もよろしくお付き合い下さいね。
by wagashi_yoshino | 2010-01-19 15:44 | 愛しのおやつ | Comments(6)

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino