道具職人の技
2005年 04月 20日
梅、桜、蝶、撫子、鮎、水仙、雪輪、紅葉、水鳥・・・。
茶席菓子づくりに便利な道具、抜き型です。
主に、上生菓子や半生菓子に使われることが多い抜き型たち。
こうやって並んでるときれいですね。
機能美とでも言うのでしょうか。
入り組んだ細部の細工は実にみごとです。
道具職人の丁寧な仕事がなければ、いい和菓子も生まれません。
抜き型を手にするときは、いつも、作った道具職人さんに
感謝しながら仕事してます。
トッピング用の小型のものから、クッキーのように抜き出す型まで
さまざまな大きさのものがあります。
コレも一度に揃えたのではなくて、時間をかけて買い足したもの。
季節に応じて何百種類もあるから、まだまだ足りてませませんけど。
欲しいものばっかりで、切りがありませんね~。
主に合羽橋の道具屋さんに出向いて、選んできます。
sayagata-kissaさんとこでも紹介されてましたよね。
今日は、この抜き型の中から、○○○の葉っぱをチョイス。
薄く流した抹茶羊羹を葉っぱの型で抜いて
煉切製の花に添える最終の仕上げに使います。
可憐な牡丹の花です。
その大輪の花が、艶やかで見事なことから
富貴花・富貴草の別名もあります。
吉野では、富貴の花という菓子名(仮称)をつけて
本日からショーケースに並びました。
芍薬(しゃくやく)の花にも似てますね。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。
え?!古い?そりゃ昔の言葉ですよ!
優美な女性を形容した、こんな言葉。
とても洒落てると思いますけど。
立てば疲れた、座れば眠い、歩く姿は亀の様
こんな人いませんか?
話題が脱線しました。
分類上ボタンは「木」シャクヤクは「草」だそうです。
by wagashi_yoshino
| 2005-04-20 23:46
| 大切な道具たち