道具職人の技

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梅、桜、蝶、撫子、鮎、水仙、雪輪、紅葉、水鳥・・・。
茶席菓子づくりに便利な道具、抜き型です。
主に、上生菓子や半生菓子に使われることが多い抜き型たち。

こうやって並んでるときれいですね。
機能美とでも言うのでしょうか。
入り組んだ細部の細工は実にみごとです。
道具職人の丁寧な仕事がなければ、いい和菓子も生まれません。
抜き型を手にするときは、いつも、作った道具職人さんに
感謝しながら仕事してます。

トッピング用の小型のものから、クッキーのように抜き出す型まで
さまざまな大きさのものがあります。
コレも一度に揃えたのではなくて、時間をかけて買い足したもの。
季節に応じて何百種類もあるから、まだまだ足りてませませんけど。
欲しいものばっかりで、切りがありませんね~。
主に合羽橋の道具屋さんに出向いて、選んできます。
sayagata-kissaさんとこでも紹介されてましたよね。

今日は、この抜き型の中から、○○○の葉っぱをチョイス。
薄く流した抹茶羊羹を葉っぱの型で抜いて
煉切製の花に添える最終の仕上げに使います。





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可憐な牡丹の花です。
その大輪の花が、艶やかで見事なことから
富貴花・富貴草の別名もあります。
吉野では、富貴の花という菓子名(仮称)をつけて
本日からショーケースに並びました。

芍薬(しゃくやく)の花にも似てますね。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。
え?!古い?そりゃ昔の言葉ですよ!
優美な女性を形容した、こんな言葉。
とても洒落てると思いますけど。

立てば疲れた、座れば眠い、歩く姿は亀の様
こんな人いませんか?
話題が脱線しました。
分類上ボタンは「木」シャクヤクは「草」だそうです。

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Commented by wa-akari at 2005-04-21 10:10
こういう型、使えなくても、無性に欲しくなります(笑)!
やはり、カッパ橋に、買いに行かれるのですか? 私が、散策する時は、ガラガラで、たま~に外人さんが、寿司のキ-ホルダ-とか買っているのを見る感じで…(笑)。

芍薬、先日、花屋さんで見て、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」この言葉、思い出そうとして、無理でした…。 読んで、スッキリしたので、買おうかなぁ…芍薬。
Commented by 五月猫 at 2005-04-21 11:23 x
「牡丹にも百合にもなれず座禅草」という川柳を作ったことがあります。
「花の名を入れる・・・」というお題で。

芍薬は切花も案外日持ちがして長く楽しめますよね。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-04-21 17:19
●wa-akariさん
プロの道具って外人さんに大人気ですね。
食品サンプルみたいなやつとかも・・・。
阿佐ヶ谷で勤めてたとき、会社の用事で合羽橋の木型彫り師さんの
仕事場まで入り込んで行って、初めて木型彫るところ見て感動したの
覚えてます。
芍薬は、ピンクがお勧め。薄紅じゃなくて、ピンクなんです。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-04-21 17:20
●五月猫さん
いらっしゃい。芍薬の花の楚々とした感じが、いいです。
ネットで芍薬を検索して、PCの前で花見しちゃいました。
川柳、花を詠んだだけて雰囲気が違ってきますね~。
脱線句もあると思いますが
花を詠んだ句はきれいに決めて欲しいものです。
Commented by smakimakiy at 2005-04-21 18:14
芍薬、牡丹、百合。
私は百合が一番好きですね。
すっきり、潔い感じがして。
いいですね。和菓子を作る道具たち。
この子たちもyoshinoさんの手によって磨かれていくんだろうなぁ。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-04-21 21:04
●smakimakiyさん
百合の花は、清楚な感じですね~。
蜜漬けされた百合の根は、よく和菓子の素材として使います。
和菓子の抜き型は、真鋳製が多いです。
比較的やわらかな金属で、加工がしやすいのでしょうね。
最近は、安価なステンレス製が出回ってきてネットでも手に入りますが
細かな細工では、やはり専門店の真鋳製にかないません。
Commented by クレラン at 2005-04-21 21:55 x
私、お花の中で牡丹の花が一番好きなんです、たぶん(まだ知らない花もあると思うので)。その次にチューリップ。
牡丹の和菓子があったなんて、とっても感激。
今すぐyoshinoさんのところに飛んで行きたい気分です。
中は何で出来ているのですか?
Commented by go2rumania at 2005-04-22 09:04 x
小さい頃に動物クッきーを作る型をいっぱい持っていたことを思い出しました。でも色んなシリーズがあって あれも欲しいこれも欲しいって・・ モノを作りだす過程・道具を選ぶのも そのモノを作る楽しみですよね。
↑の葉っぱ、つやつやしていて いっぱい食べたいです。(葉っぱの部分をいっぱい食べたいのです。変かしら??そう、私ちょっと変なんです・・・笑)
Commented by wagashi_yoshino at 2005-04-22 09:39
●クレランさん
牡丹は咲きっぷりが、見事ですよね。
その華やかな様子から「花王」なんて言い方もされます。
和菓子でも代表的なモチーフ(形のデザイン)なんですよ~。
今回の煉切は小豆のこしあんが中に包んであります。
その、ときのラインナップで中のあんを変えたりします。
同じ様な味では、お客様も飽きてしまいますからね。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-04-22 09:55
●go2rumaniaさん
そうなんですよね。
ものを作る楽しみの一つに、道具を選んだり、集めたりする愉しみってありますね。
趣味でも、仕事でも道具選びっていうのは、導入部の愉しみなんです。
満足のいく完成品を作りたいから、道具選びもあれこれ考えて楽しい。
葉っぱを、いっぱい食べたい?
ご来店いただければ、何十枚でも召し上がっていただけますのに(笑)
たまに、そんな人いますよ。変じゃありません。
Commented by chili at 2005-04-22 12:47 x
す、すてきー!牡丹のお菓子も、抜き型も。
抜き型って使わなくても、持ってるだけで楽しいんですよね。
いつくか持ってます(でも、日本に置いてきちゃった)。
和菓子職人さんって、まるで季節を語る詩人のよう。
では、また遊びにきまーす!
Commented by wagashi_yoshino at 2005-04-22 21:54
●chiliさん
和菓子の道具って、意外に少ないです。
そのかわり、ボイラーやあん煉り機などの設備が必要だったりします。
工房の中も、機械や設備がけっこうならんでいて、維持管理が大変です。
表面には、美しい和菓子だけが目立ちますが、裏では力仕事や熱い思い
をしながら、商品を作り出してます。
今の流通商品は、季節感を演出するのに躍起になってますね。
和菓子は昔から、その季節感を大切に伝承してきた商品です。
Commented by mashiro30 at 2005-04-22 23:16
型を見ているだけでもうっとりしてきちゃいますね。
吉野さんが以前にポストされいた木型も好きです。

クッキー型やケーキ型、ゼリー型などにも妙に惹かれるのですが・・・なんでなのかなぁと思います。不思議だ。

上の吉野さんのchiliさんへのコメント、いいなぁと思いました。
思わずわたしも季節を追いかけ追い越し、感じながら働いていたことを思い出してしまいました。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-04-23 00:03
●mashiro30さん
なぜでしょうね?型そのものが持っている形の魅力もあるのかな~?
型から無数のスイーツが生みだされるからでしょうか??
ほんとうに不思議だ。
お勤めの頃は、大変だったでしょ!季節を追いかけてると
常に追いかけれれるような気がしてきて。
イベントの時期が書き入れ時だから、盆も正月もお休みなしだからね。
Commented by sayagata-kissa at 2005-04-23 17:34
わぁ、合羽橋の道具たちを、まるごと買ってきたような感じですね!
見ているだけでシアワセな気持ちになります(´▽`*)

焼き型&抜き型コレクターがいる、というのが分かる気がします。

道具がキレイに保存されているあたり、きっとyoshinoさんの
几帳面なお人柄なのでしょうネ♪私はいつも引き出しにガサッ
と入れているだけです(つд`)

先日の合羽橋散策で、季節外れの小さな小さな栗の型を衝動
買いしてしまいました。使える日が楽しみです。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-04-24 01:45
●sayagata-kissaさん
最初は引き出しだったのですが、数が多くなって収拾つかなくなりました。
探す時間もたいへんになってきて、必要性あっての保存です。
合羽橋のお店の書き込みありましたよね。やはり、同じですよ。
馬嶋屋さん、アサミさんははずせませんね。
アサミさんは、先日も焼印を取り寄せたばかり。
東京にいたことは、あの社長の笑顔に何度も癒されました(笑)
東和会という会の新年会でよくアサミ社長のマジックショー拝見しました。
by wagashi_yoshino | 2005-04-20 23:46 | 大切な道具たち | Comments(16)

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino