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本日も和菓子日和です

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino

豆大福

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昨年の農産物は夏の猛暑の影響で「不作」だそうです。
もち米や豆類の出来にも響きました。
特に小豆は例年より小粒で色目は濃く、取れ高も少ないみたい。
菓子問屋さんいわく
「国内の農産物に由来する和菓子の材料は
軒並み影響を受けました」

豆大福の「赤えんどう豆」も生産量が少ないようで
手粉に使う「馬鈴薯でんぷん」でさえ販売調整している状態。
豆大福の材料を仕入れながら
「こんなに国産の原材料に依存しているんだなぁ~」と
ある意味、関心してしまった今回の状況。
さらに改めて和菓子の材料の原料は「農産物」なのだと
再認識させられました。
豆大福_c0050395_16243998.jpg

本日の和菓子は『豆大福』

乾燥した赤えんどう豆は案外簡単に煮上がります。
一晩水漬け後、じっくりコトコト水煮してからザルに上げ
最後にしっかりと塩煮します。
豆大福は、この塩気が「重要ポイント」なのでしょうね。
吉野の豆大福をじっくり味わいたい方はコチラ
豆大福_c0050395_16243385.jpg

と・・・今年も試食と言いつつ、出来たてを頂きました。
和菓子職人の特権でしょうね(笑)
出来立ての豆大福は餅生地の「やわらかさ」が極上。
自家製のこしあんより滑らかかもしれない。
風味と甘味と塩気が交ざりあって、のどを滑っていきました。
豆大福_c0050395_16242860.jpg

このところ大寒波に見舞われて、凍えるような日々が続いている日本。
厳寒の風も吹きつける、春まだ遠い真冬の季節。

仕事休みの甘味は、温かな場所で熱々のお茶でもすすりながら
やわらかな極上の豆大福を召し上がれ。
きっと「温かな心」になれますよ。

by wagashi_yoshino | 2011-01-29 16:27 | 雪の降る頃