茶席上生菓子『玉椿』

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「焼津みそまん学会」の情報紙「むるぶ」の取材でお世話になったご縁で
記者さんぱらぽんから懇意にしているお客様をご紹介頂きました。

そしてオーダー頂いた特別なご注文。
意匠は椿、色は本紅色、素材は練切が、ご指定。
さらに仕上げは丸く、なるべく細工を施さないでとのこと。

好き嫌いのはっきり分かれる本紅色での上生菓子!
ことさら印象はシンプルな仕上げ!
余分なことはしない!
難易度の高いご注文です。

4月に開催されるお茶会で使われるとのことで
まだまだ打合せ中ですので
出来上がった椿の和菓子はお見せできませんが
とても個性的で素敵な真紅椿の茶席菓子になるはずです。

ご依頼主は工芸作家の土狸庵先生こと
服部あきよし先生。
一閑張りの教室を開催している人気の工芸作家さんです。
そして土狸庵先生がモチーフにしているのが
赤い椿だったんですね。
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今回和菓子の打ち合せ場所だったところは
お店ではなく配達先で・・・という形でした。

場所は静岡県藤枝市の「こころ庵」
古民家を改造された趣きのある素敵なギャラリーは
様々な展示や催しが行われています。
ちょうど「土狸庵先生」と「こころ庵」のコラボ展
一閑張り&寺島銘仙館『椿・満開展』が開催されていました。
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ギャラリーに隣接して設けられたコミュニティースペースには
大きなテーブルと椅子が設けられ、ストーブの火も暖かい。
皆さんが集う場所なのでしょうね。
初めてなのに懐かしい居心地のよさを感じます。
ここで椿和菓子の打ち合せをさせてもらいました。
「こころ庵」の皆様、お世話になりました。

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本日の和菓子
茶席上生菓子『玉椿』

今回はこんな感じに仕上げてみました。
本紅色に染めた練切は中心を白で丸くぼかし
自家製小豆こしあんを包みます。
茶巾絞りのみで仕上げた玉椿。
やはりシンプルに仕上げることって難しいですね。
余分な細工をしないってことは
ことさら職人技が試されるような気がして
気が引き締まる思いです。

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Commented by じろう at 2012-02-21 00:13 x
懐かしいものを拝見しました。祖父と祖母らと袢纏を〆にいったと思い返します。
 広島で椿といえば、静岡ということで言ったら、学校でそれは違うよ、と指摘されたことも思い返します。

 静岡にいったら、らくがん染め(だったと思いますが)、見たいと思います。
 着丈は未だにひろいものでしょうか、身長が大きくなり、着られなくなった時にお邪魔させていただきました。
Commented by ぱらぽん at 2012-02-22 09:06 x
先日はありがとうございました。
ちょっと遊び心でご相談したのに…、
職人魂に火を点けちゃいましたかねぇ~。
ご面倒を掛けていたらごめんなさい。
でも、デザイナー×職人のコラボ!
ワクワクするほど楽しみです。
これからもどうぞよろしく♪
Commented by ささゆり at 2012-02-22 13:56 x
 先日はお越しいただき、ありがとうございました。
珍しく忙しくて、あまりゆっくりお話しできず失礼しました。
 主人が長く表千家の茶道の稽古に通っていたので、
和菓子には厳しくて。茶道的イベントは私は実はハラハラする
部分もあります。お菓子をいただいて幸せな気持ちになれる
椿コラボの完成を楽しみにしております。
Commented by wagashi_yoshino at 2012-02-24 15:47
●じろうさん
こちらで展示された古着は切り刻まれて古布として売られるのではなく、また着物としてそのまま人に着られることを前提に販売されているようです。(中には非売品もあるかもしれません)
着物として生まれてきたものを大切にしてゆく心が美しいです。
デザイナーさんが描く椿の花を和菓子に・・・初めての試みです。
Commented by wagashi_yoshino at 2012-02-24 15:47
●ぱらぽんさん
面倒だなんてとんでもない。職人にとっては喜ばしいことです。
特に今回はデザイナーさんとコラボできるわけですから作り手にとっては願ってもない出来事。自然に気が引き締まります。
今回のご注文はご指定が多かったので楽だったのかもしれませんし特徴をだしづらかったのかもしれません。制約が多いほど基本に戻るような気がしているこの頃です。
Commented by wagashi_yoshino at 2012-02-24 15:47
●ささゆりさん
先日はお世話になりまして、ありがとうございました。
とても趣きのある素敵なギャラリーと展示会を拝見できて心が和みました。こちらも、お忙しいときにお邪魔してしまいました。
今回先生からお話があったお茶会のようにカジュアルなものでも、お茶の心得のある方は何かと気になさります。皆さんそうだと思います。まずは椿コラボをしっかり完成させたいです。
Commented by miyo at 2012-02-24 16:18 x
最後の椿。最高に私好みです。赤大好き!
Commented by naokongari2 at 2012-02-27 11:49
こんにちは
私は「ツバキ」って 首からポトリと落ちる悲しいイメージだったんですが
こちらに来させていただいて 改めて色々考えるところがあり、
「ツバキ」は 悲しいんじゃなく 「咲ききる」んだな~っと強さを感じました。

上から2番目の写真のものもすごく素敵ですね。

でもファンとしては
やっぱり ただただ丸い赤いものに ツバキを見ることができるのが感動です。
Commented by wagashi_yoshino at 2012-02-29 01:48
●miyoさん
赤が好きだったんですね~この練切の本紅色は本当に好みが分かれる代表的な色です。先日の打合せ後のギャラリーのお客様でも赤すぎるという方もいらっしゃったりしました。それだけ個性が強いのでしょう。
この前、あるiphoneガジェットを購入しましたが、とてもキレイな赤。
一目でお気に入りになりました。赤って素敵な色ですよね。
Commented by wagashi_yoshino at 2012-02-29 02:06
●naokongari2さん
枯れてゆく姿を見せず、鮮やかなまま花ごと落ちる「散り際の潔さ」が人気の花だとも聞いていますから、例えによっても変わるわけですね。
この季節の椿は、実に様々な種類があってびっくりしてしまいます。
沢山の椿の品種を知るにつけ、みんなすべての本種の椿の花が落ちるように散ってしまうのかな~なんて疑問に思ったりしています。
Commented by cox-orange at 2012-03-03 09:54
何だか迷っていたら(?)コメント遅くなってしまいました。。。

それにしても、ぽってりと綺麗な赤です。
「食べたい」と思うか、「引いてしまう」のかはその時々のシチュエーションで変わるのかもしれないですね。私はラストの真っ赤がシベの感じも一番好みです。
Commented by wagashi_yoshino at 2012-03-08 01:01
●cox-orangeさん
こういう本紅色はとても感性を刺激する色でもあるので情緒的でもありますね。食品としては正直不向きな色合いだと思うので引いてしまう感覚ってよくわかります。でもラストの真っ赤が好みの方が多いのも事実なんですね~。見た目と食欲とは、また違うかもしれませんね。
こちらもコメントが遅れて失礼到ました。
by wagashi_yoshino | 2012-02-19 15:30 | 特別な御注文 | Comments(12)

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino