真冬に食べる水羊羹 ■福井

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やはり・・・やはりですね
福井では、真冬に水羊羹をたべる慣習がありました。
今回の視察では、その地域まではわかりませんでしたが
そういった食文化があるのは確かです。
話によると新潟でも食べる場所があるらしいのですが
ご存知の方、いらっしゃいます?

お世話になったのは鯖江市の和菓子屋さん。
黒砂糖をブレンドした水羊羹を手際よく作ってくださいました。
地元の和菓子屋さんも
いつ頃から作っているのかわからない程で
福井に根付いた冬の水羊羹は、歴史も古そうです。

特筆すべきは、その柔らかさと容器。
通常の水羊羹に比べると、格段に柔らかな羊羹です。
お弁当箱のような容器に薄く流すのも特徴的。
冷めて固まった羊羹には、あらかじめ切れ目が入っているので
専用の「へら」で、すくうと写真のように
食べやすい大きさに取り出すことが出来ます。

みぞれが降る季節になると、作り出す水羊羹。
このへんの季節感が、まったく逆なのですが・・・。

これからの季節。
真冬に、あたたかなコタツにはいって頂く冷たい水羊羹。
なんとも趣のある慣習ではありませんか。

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これは視察中に見つけた「あべ川餅」
竹皮の包みを開けたとき、その違いにびっくり。
静岡の安倍川餅とは違って餅粉から、できているそうです。

茶色い味噌のようなものは
黄名粉と黒蜜を混ぜ合わせたもので
お餅をからめて食べます。
こういった食べ方が通常らしいのです。
お味は、黒蜜と黄名粉がしっとりして
見た目より、美味しかったな~。

なるほど「所かわれば品かわる」です。

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Commented by ippopotamoo at 2005-10-28 00:07
水羊羹にもそんなに違いがあるのですね・・・。写真ではつるんとした寒天のような弾力性があるように見えます。今回の視察を参考に、吉野さんのところでも美味しい水羊羹が登場するのかしら~♪

「所かわれば品かわる」。かなり納得してしまいました。そして安倍川餅を手にした写真、黄粉の臭いがぷーんとただよってくるようなお写真でした!
Commented by tnk_atk at 2005-10-28 02:29
そうそう、水ようかんを大晦日やお正月に食べたのが印象的でしたー
美味しいですよねぇ。

安倍川美味しそうですね。私はきな粉をそのまますくってケホケホいいながら食べちゃうくらい(下品!)好きです。。。
小学校の餅つき大会でつきたてのあべ川は最高でした。
これも見た目はびっくりしましたが、絶対美味しそうです!!!
Commented by tnk_atk at 2005-10-28 03:13
念願の栗羊羹いただきましたー感激です!!
記事をアップしました。TBとリンク三種類させていただきました〜
Commented by tomo114t at 2005-10-28 05:40
小田原に「あずき月福」という名前のよく似た水羊羹的なお菓子があります。薄いお弁当箱みたいなのに入ってて、つるんとして上品な甘さ、たしかに夏と決めずに一年中、食後のデザートとしても食べたいような。やはり水のよいところにそういうお菓子ができるのでしょうかね?tomo
Commented by go_to_rumania at 2005-10-28 06:04
とろ~りつるん!という羊羹ですね、mmm 興味津々!

でもそれよりも!安倍川餅! 私も最初見たときは???
珍しい食べ方ですね。
きな粉のお餅・・・ はぁ・・・ 日本ってどうして美味しいものが多い
のかしら!!! こちらにくると、本当にいつもそう思います。

Btw,以前 栗の食べ方@ルーマニアについてお尋ねされ、
ルーマニアでは食べないとお応えしたのですが、実は地域に
よっては食べるということが判明しました。今度レストランの記事で
その食べた栗のデザート(スフレに栗のソースをかけていただくもの)
について取上げますね。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-10-28 20:37
●ippopotamooさん
かなり特徴のある水羊羹でしたね。舌触りも極軟です。
冬に水羊羹が売れるかどうかは別として、作り方など参考になりましたよ。
とても、やわらか・・・だから独特な製法があったんです。
静岡市を流れる安倍川の岸辺には、古くから安倍川餅をつくっている店があって、やわらかなお餅に、風味豊かな黄名粉が使われています。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-10-28 20:38
●tnk_atkさん
冬の福井では、かなりメジャーな和菓子なので驚きました。
こんなに違うのだなぁ~と妙に感心してしまった「あべ川餅」
そういえば、福井の安倍川餅は、漢字を使わず「あべ川」でした。
静岡の安倍川餅は本家本餅なので、さまざまなタイプが売られてます。
それから、それから、栗蒸し羊羹の記事ありがとうございました。
こちらも感激です。TB・リンクもありがとうございました。感謝です。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-10-28 20:42
●tomo114tさん
初回コメントでいきなりtomo114tなんて「さん」を忘れてごめんなさい。
呼び捨てにして失礼しました。小田原の菜の花さんですね。
以前見学したこともあって、独創的な和菓子屋さんで人気があります。
「あずき月福」は、まだ頂いた事ありませんが、やわらかな和菓子のようです。
ここ数年、寒天のかわりに別な海草から作られた凝固剤が和菓子に使われて「羊羹とうふ」や「小豆とうふ」などの商品名で夏季によく売られていますよ。やはり水がキレイなところは水菓子が盛んですよ。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-10-28 20:42
●go_to_rumaniaさん
そうくると思いました。go_to_rumaniaさんはお餅~!ですもんね。
素朴な風味も和菓子のよさですよね。優しい風味で落ち着くっていうか
食べて和む感じがたまりません。ゆったりするのですよね。
このあべ川餅も、一見まずそうなのですが、頂いてみると、素朴な風味が
いけます。どちらかと言うと美味しいのではなくて、うまいのです。
栗のデザート興味あります!是非TBしてくださいね。
Commented by gonburimo at 2005-10-28 22:43
はじめまして。
tnk_atkさんの刺激的な記事に触発されてお伺いしました。和菓子をはじめ甘いものには目がないので、美味しそうな写真を拝見させていただきました。なんとお店が焼津ということで驚きました。私、出身が隣の静岡なものですから・・・。やっぱりお茶と和菓子というセットで育った身としては、安倍川餅やどら焼、大福などたまりません。ぜひ今度の帰省の際にはお伺いしたいと思います!
Commented by r_dew_1 at 2005-10-28 23:27
大胆な水羊羹の写真ときな粉&黒密ミックスを見て、亀戸のくずもち(葛がはいっていないこと、最近知りました。)を連想してしまいました。味噌みたいになったとこも意外においしいです。黒糖入りの水羊羹なのですね。こくがあるのかなぁ。
Commented by baumkuchen627 at 2005-10-29 00:01
すっっごく瑞々しくて美味しそう!!ツル~リと食べたいです。
実はあまり水羊羹って好きなイメージがなかったんです。それは幼い頃に毎年、お中元で井○屋とかの缶入り水羊羹を大量に貰い、近所のおばさんに貰い、食べ続けるハメになったトラウマでして・・・。大人になって、美味しい水羊羹と出会い、私の中の暗いイメージは消えていきました。
あ~食べたい。日本の美味しいモノ!!
Commented by epha at 2005-10-29 01:00
初めまして。水ようかんを冬に!そのひんやり感が季節とマッチするのもありかもしれませんね。
安倍川もちがとても美味しそうで、私もホームシックになりました。
Commented by Next-JIS at 2005-10-29 19:05 x
そう言えば…、水ようかんを冬に食べる事って無いです…うん!!
あんなに好きで、夏はよく食べるのに…不思議と食べませんね。
あの、喉越しが好きなんですよ(笑)、なので、なので、格段に
柔らかな羊羹、ひょいとすくって食べてみたいなぁ…!!
Commented by yuyu at 2005-10-29 20:43 x
こんばんはー
福井の水羊羹も美味しそうですね。黒糖味って言うのも興味があります。
実は私も、冬に水羊羹を食べるところの生まれです。
ブログに記事書きましたので、ぜひ読んでください!!
Commented by wagashi_yoshino at 2005-10-29 23:02
●gonburimoさん
いらっしゃいませ、はじめまして。
静岡の方は、安倍川餅なんて懐かしいでしょうね~。うなぎパイとかね!
静岡ではもうすぐ大道芸ワールドカップが始まります。お馴染みですね。
地元焼津では、11月19日に恵比寿講のお祭りで賑わいます。
お近くですので、是非ご来店くださいませ。心よりお待ちしております。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-10-29 23:02
●r_dew_1さん
黒砂糖水羊羹、こくまでいかないですがまろやかな甘みになりますね。
それに、かなり柔らかいので、あっさりした甘みなのですよ。
黒蜜&黄名粉は、旨いです。ちょっと塩気があって余計においしい。
お餅の安倍川も一つまみ塩を入れるのがポイントですよね。
美味しさが違います。あ~、安倍川餅食べたくなりました(笑)
Commented by wagashi_yoshino at 2005-10-29 23:02
●baumkuchen627さん
缶の水羊羹でトラウマですか・・・大量生産の悲劇とでもいいましょうか。
でも、美味しい水羊羹と出会えてよかったです!よかった、よかった。
食べ物に関するトラウマは多いかもしれませんね。
自分も鶏肉の皮がダメでした。小学校の給食で出てきた鳥料理の皮に
羽根のむし残りがツンツンあって、それ以来、鳥皮と聞いただけでダメ。
鳥皮以外は大丈夫。拒絶は高校生頃まで続いた記憶があります。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-10-29 23:03
●ephaさん
はじめまして、いらっしゃませ。
そうです、そうです。コタツの中で頂く冷たいアイスクリームに似てます。
雪に閉ざされた雪の国にとって、冷たい水羊羹を頂くことは贅沢な
食文化なのですね。やってみたくなります。
安倍川餅の話すると、本当に食べたくなっちゃいます(笑)
Commented by wagashi_yoshino at 2005-10-29 23:03
●Next-JISさん
もともと涼を感じさせる水菓子として発達しましたからね。
冬でもお部屋の中はあったかなので、冷たい和菓子もあいますね。
夏のめちゃ暑いときだって、熱いラーメン食べたくなります(笑)
やってみようかな~、真冬の水羊羹!お正月あたりでしょうか?
とても、とてもやわらなもので、やはり独自の作り方がありましたよ。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-10-29 23:03
●yuyuさん
あっ、そうなんですか!それはとても興味あります。
真冬に頂く冷たい水羊羹の地域、まだまだありそうですよね。
さっそくブログに遊びに行きますね。
Commented by eriko621 at 2005-10-30 01:27
おぉ!そうそう、これです、水羊羹!お店によって味や表のパッケージが違うようですが、どこも同じような紙の箱、上にペロンとビニールで閉じ、ヘラで食べる。
すごく懐かしいです。あー食べたい!
Commented by wagashi_yoshino at 2005-10-31 00:05
●eriko621さん
薄い紙の容器や食べ方のスタイルは、同じなんですね。
煮詰め方もほどほどにしてありましたので、3日目あたりから蜜が
離水してきました。これが黒砂糖の茶色の蜜なんです。
思ったよりあっさりとしていて、いくつでも食べられちゃう。
これからも冬の風物詩として親しまれていくのでしょうね。
Commented by go_to_rumania at 2005-11-04 04:12
笑 読まれていましたか・・笑
先日 しゃぶしゃぶ用お餅(薄いもの)を頂き、ここ数日
お好み焼きに入れたり楽しんでおります ♪
やっぱりお餅は美味しい、、、大好きです。。

栗の記事、過去記事になってしまったのですが、
以前の栗のUPの記事にTBさせて頂きました。
もっとルーマニアも栗を使えばいいのにな~ と思ったり・・
Commented by soQ at 2005-11-04 14:01 x
はじめまして
以前日光に旅行に行った際に「水羊羹は冬」というお話をききました

たしか冬は冷蔵しなくても冷え固まるからので、昔は一般家庭でも
よく作ったというお話でした
Commented by wagashi_yoshino at 2005-11-04 14:26
●go_to_rumaniaさん
最近はいろんな食品が真空パックされて長期保存されてますけど
いろんなお餅があるものです。お好み焼きに入れて・・・とろりと溶けて
美味しそうです。お餅はお餅でも、用途にあわせて開発すると
まだまだ、いろんなタイプのものができそうですね。
そういえば、卵掛けご飯専用のお醤油も売り出されたと聞きます。
TBありがとうございます。
Commented by wagashi_yoshino at 2005-11-04 14:26
●soQさん
いらっしゃいませ、はじめまして!
日光の冬の水羊羹も定番らしいですね。日持ちするのが理由とか
トラバされているyuyuさんとこのブログでも取り上げれてました。
有名なのかな~。一般の家庭でも作られていたのですね~。
その場所ではとてもポピュラーな和菓子なのかもしれません。
by wagashi_yoshino | 2005-10-27 21:17 | Comments(27)

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino