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本日も和菓子日和です

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino

二色の常盤まんじゅう

二色の常盤まんじゅう_c0050395_1214336.jpg

年末年始と無休で働いてきたので、身体もかなり疲れているようです。
仕事で痛めた腰が、悲鳴をあげています。

なさけないことに若い頃、ぎっくり腰を経験しています。
そのときの、お医者様いわく・・・
『過労と立ち仕事が原因・運動不足が副因』
一日中コンクリートの床上に立っての和菓子づくり。
『腰にとっては、あまりいいことではないですよ!』
「でも、先生!それが仕事なんですけど!!」

そろそろ、お正月休みをもらいましょう。
とりあえず近くのスパ施設で温浴して、まずは身体の休養から。
運動不足もたたっているようなので
ストレッチも始めてます。
ホントは奥さんと温泉旅行でもしたい気分なのですが・・・。

本日の和菓子は『常盤(ときわ)薯蕷まんじゅう』
冬でも葉が枯れない常盤(ときわ)・松のような緑。
そんな縁起のよさを緑のあんに包みこんだおまんじゅう。
真っ白な薯蕷の生地を雪に見立てます。

常盤の緑を二種類のあんで仕上げてみました。
左側の頂点に金箔を添えたものが
「ずんだあん」枝豆のあんです。
右側の豆の切り口のみえるのが「うぐいすあん」
青エンドウ豆が材料のあん。
色の違いがわかります?

薯蕷(じょうよ)まんじゅうは膨張剤を一切使わないで作ります。
前にも『柚子まんじゅう』のときにちょっとお話しました。

薯蕷まんじゅうの材料は山芋。いわゆる、とろろ芋。
つくね芋・長芋などと呼ばれていますが最高級なのは、大和芋です。
男性のげんこつのような大きさの丸い黒皮の芋。

どうやって膨らむかって?
摺ったつくね芋に上白糖を加えて麺棒などで丁寧にすり上げた生地は
ふっくらと空気を抱き込んで膨らみます。
蒸し上げると、ふんわり、やわらかく、白く上品。
しかも食べ口は、淡白でしっとりとしていて美味です。

雪にたとえたくもなります・・・。
なによりも純白無垢な真っ白な生地が印象的。

※ 今回から、できる範囲でレシピーもアップするようにしました。
   基本配合ですので、あなたのオリジナルをつくってみてくださいね。




◇薯蕷まんじゅう生地(30個分)
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つくねいも・・・・・・・・・・100g
上白糖・・・・・・・・・・・・ 200g
上用粉・・・・・・・・・・・・ 135g

つくねいもを細かくすりおろして、ボールに入れたら麺棒で丁寧にすりあげるのがポイント。
砂糖は3~4回に分けていれ、つくね芋のコシをよく出して。
すりあげた生地は冷蔵庫で数時間休ませるとコンディションがいいです。
ボールに上用粉、その中にすり芋生地を入れて、折り返しながら徐々に粉を混ぜます。
あせって無理やり混ぜてはいけません。
少しづつ、徐々に折りたたむように入れ込んでいきます。
硬さの目安は耳たぶ程度か、少し柔らかめがいい、なんていいます。

生地を14g、あんを28g(生地の倍が基本)の大きさに切りわけ
包み込んだら強めの蒸気で10~11分で蒸し上げます。
by wagashi_yoshino | 2006-01-16 12:16 | 特別な御注文