オムレツ風さくら餅

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和菓子屋なのに仕事におわれて
季節を感じることに鈍感になっていました。
いけませんね~。
子供からもらったインフルエンザ崩れの鼻風邪を
治すのに専念していたことも影響しているかもしれません。
ここ数週間、ぐずぐずと熱っぽかったのですが
やっと、元気を取り戻してきました。

気がつくと、もう寒くありません。

暖かな静岡の春は、もう一足早くやって来てます。
すでに伊豆半島は春模様。
土肥の「菜の花」は咲き乱れ
河津町の「河津桜」は早くも満開と聞きます。
季節に乗り遅れないようにしないと「やばい」です。

本日の和菓子は『オムレツ風さくら餅』

 薄紅に染めた白玉粉ベースの生地を
平鍋とも呼ばれる「どら焼き」を焼く鉄板で
丸く薄く弱火で焼きあげて薄紅色のクレープ風生地を作ります。

丸くしっとりした生地には
自家製餡のやわらかな「こしあん」をのせて
オムレツの様に、半分に折りたたみます。
仕上げは香りのよい樽仕込みの塩漬け桜葉を巻いて。

いわゆる長命寺のさくら餅は生地の色も白く
塩漬けの葉も三枚縦に重ねるようですね。
あんが透けるぐらいの長命寺さくら餅ですが
この生地は、それに比べると厚いです。

それにしても「ふっくら、やわらかな」さくら餅。
口の中でとろけるような「しっとり」した生地と
やわらかな「こしあん」の相性は絶妙。

桜葉の香りと塩気は、春一番の贅沢です。

いつもコメント頂く「やっぱり桜餅が好き!!」
SAKURA-MOCHI さんから和菓子のオーダー頂きました。
どうもありがとうございます。
おまかせオーダーでしたので
この桜餅も入れてみようと思います。





◇オムレツ風さくら餅のクレープ風生地
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白玉粉・・・・・125g
冷水・・・・・・950g
上白糖・・・・・250g
小麦粉・・・・・350g
上南粉・・・・・・50g
赤色素・・・適

別に、やわらかなこしあんを用意。

ボールに白玉粉を入れて、水を少しづつだまにならないように加え
団子状になるまでよく練りまとめておく。
さらに、水を加えてホイッパーで充分に溶いていく。
(一度に大量の水を入れるとダマになって失敗してしまうので注意!)
砂糖と粉類を一緒にステンレスざるなどでふるい通して白玉液に加える。
とき、こね加減がポイント。やはり、ダマにさせずによく混ぜ合わせる。
最後に水で溶いた赤色素で着色。(濃くならないよう少しづつ加える)
出来上がった生地は、ふたをして20分ほど休ませる。

生地の按配は、粉の乾燥率で左右されるので、水でやわらかさを調節。
フライパン(テフロンがベスト)を弱火で温め、うすくサラダ油をひく。
温まったフライパンに、小さなお玉に軽く一杯(35CC)を流し、お玉の底で直径10~11cmほどの円形に薄く広げる。
焦げ目をつけないので焼くというより、乾燥させるような感じ。
生地の表面が乾きはじめたら裏返すのがポイント。
フライパンの温度は低く保つこと。
生地はサラダ油を引いた巻きすの上に取る。
円形に焼いた皮の中央より手前に、こしあんをのせ半分に折りこむ。
塩漬けの桜葉を巻いて出来上がり。
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Commented by npotage at 2006-02-25 15:35
先日はお越しいただいてありがとうございました。
きれいなお菓子ですねえ。
少し強めの色は八重桜の色でしょうか。
控えめな吉野桜の色をした桜餅に較べると、すこしおきゃんな町娘のような風情を感じました、かわいい・・。
Commented by sweethome1201 at 2006-02-25 16:19
正しい桜葉の対処法ってどうなんでしょう?お行儀の悪い私はいつも葉の真ん中の太い部分を残してかじりついてます。このほのかな塩味が合うんですよね!でも・・・お呼ばれした時なんかはどういただくのが上品なんでしょう?
お行儀は置いといて、美味しそうに食べるのだけは黒帯級です(笑)
Commented by b_kuchen at 2006-02-25 23:01
お子様と一緒に鼻風邪で苦しんでいたのですね!!
体調が万全でない時は立ち仕事って辛いですよね・・・。
「香り」を感じながら楽しくお菓子を作ることもできないし・・・。
早くスッキリと元気な身体になりますように!
鮮やかな春のお菓子ですね~。河津桜のようです^^
Commented by mashiro30 at 2006-02-26 14:08
この生地の食感、どんな感じなのかなぁと想像しながら拝見しました。
とろけるようなしっとりとした生地に、やわらかなこしあん。
ベーシックなさくらもちもおいしくて大好きですが、こんなにかわいくて、
食感も楽しめるさくらもちもまたいいですね!
あったかいお茶と一緒にいただいて、春を感じたいです^^

リンク先の河津桜にとんでみたのですが、もう満開だなんて!
伊豆半島の春のおとずれは本当に早いのですね。
菜の花と言っても、こちらはもっぱら食べる菜の花ばかりで(笑)。
おひたし食べなきゃ~。
Commented by go_to_rumania at 2006-02-26 14:10
体調は如何ですか?
季節の変わり目、お気をつけてくださいね。

桜餅のオムレツ風。焼くんですね。
ちょっとこおばしい風味が楽しめそう。

>桜葉の香りと塩気は、春一番の贅沢

本当に、桜を見ているとそう思います。伊豆の桜(かんざくら?という
ようなことを聞いたのですが)とてもピンクが濃く鮮やかでした。
もうすでに散っているものもあり、そのはかなさから見ても
本当に「一番の贅沢」ですね。
Commented by wagashi_yoshino at 2006-02-26 17:14
●npotageさん
店売りの焼き皮さくら餅です。濃い目の桜色は、天然色素です。
やはり、ちょっと派手目の色のほうが見栄えがしますし売れます。
桜で言えば、記事中にも取り上げた早咲きの河津桜の艶やかなピンク色のイメージでしょうね~。まさに、おきゃんな町娘って感じ!
満開の河津桜が、この雨で散ってしまわないといいのですが・・・。
Commented by wagashi_yoshino at 2006-02-26 17:14
●sweethome1201さん
お客様には「塩漬けの桜葉は、お好みでお召し上がり下さい」って言います。美味しく召し上がっていただければ、いいのですね。
忘れもしないあの日・・・修行先から帰って間もなかった、とある日。
おなかが空いていたのでしょう。お店で、お客様が立ったまま柏餅を召し上がっておりました。お役様いわく『この葉っぱちょっと硬いな~』
なんと柏餅と一緒に柏葉を食べていたのです。(・・・汗)
後にも先にもその方だけでしたが、脳裏に焼きついた記憶です。
Commented by wagashi_yoshino at 2006-02-26 17:14
● b_kuchenさん
ありがとうございます。ブログも延滞ぎみで心苦しかったのですけど、まずは、体調から治さないと始まりません。ようやく良くなりました。
b_kuchenさんは、日本で雛祭りを迎えられそうですか~?
焼津の雛祭りは、旧節句(4月3日)が根強く残っている地域もありまして、お祝いも分散しています。吉野のお客様も半分半分ぐらいでしょうか。このさくら餅も4月3日まで販売する予定です。
Commented by wagashi_yoshino at 2006-02-26 17:14
●mashiro30さん
レシピの中で使う上南粉が、ポイントかもしれませんね。
一言でいうと「しっとり、さくら餅」。いつまでも、やわらかな生地です。
焼き皮をあんの玉に巻くとどうしても、隅っこから乾いて硬くなりはじめますよね。それが嫌で吉野では、このタイプの焼き皮を作っています。このさくら餅は、たっぷりといれた煎茶で召し上がれ。
菜の花だと、うちでは雛祭りのお祝いちらし寿司かな~・・・。
Commented by wagashi_yoshino at 2006-02-26 17:14
●go_to_rumaniaさん
ありがとうございます。ホントに中途半端な風邪でした。
ここ一週間ずっと熱っぽかったのですが、やっと元気になりました。
go_to_rumaniaさんも大変でしたね。もう、ご回復されましたか?
焼くと言っても、ホントに乾燥させる程度で、ギリギリで焼いてます。
なので「しっとり」です。とても小豆のこしあんとよくあいますよ~。
桜葉の本場、伊豆で早く春を感じてみたいものです。近いようで遠い伊豆。今度遊びに行けるのはいつのことやら・・・です。
Commented by chabukuro at 2006-02-26 19:02 x
はじめまてカキコします。

和菓子が大好きなchabukuroです。
このお菓子はとっても魅力的ですね!ぐっときました。
「焼さくら餅」というものがあるのを昨日まで知らず、地元のお店で発見し、さっそく買ってみましたが、yoshinoさんのこのお菓子の方が何倍もおいしそうです。(生地がぜんぜん違うのでしょうね~)。
また遊びにきます。
Commented by SAKURA-MOCHI at 2006-02-27 00:55 x
わお〜〜♪
これも、入れてくださるんですね。
楽しみ・楽しみ。多分、箱を開ける時、ドキドキしちゃいます!
帰国まで一週間切りました。久々の日本に、ドキドキ・ワクワク。
でも・・・まだやらなくてはいけない事がたくさん残っているので、気は抜けません。
日本は、もう春が始まっているのですね・・・・。
Commented by maru at 2006-02-27 12:49 x
和菓子教室を探しているのですが、なかなか気に入った所がないんです。横浜、東京辺りでご存知のところはありますか?
Commented by ippopotamoo at 2006-02-27 21:27
美味しそうですね~!作り方も載せてくださってたので、しっかりとメモりました。桜の塩漬けはないですが、桜餅だけでもちろん挑戦してみたいです。
Commented by tnk_atk at 2006-02-27 21:50
鼻が利かなくなると、香りや味に影響して大変ですね。
お大事になさってください!

もう菜の花が満開で、桜が咲きそうなのですか?
是非写真みせてくださいませ〜

Commented by wagashi_yoshino at 2006-02-27 23:14
●chabukuroさん
はじめまして!いらっしゃいませ。
ぐっときましたか~ありがとうございます。この生地を表現するのにどんな言葉を使ったらいいのか、いろいろと考えてみたのですが「クレープ」が、わかりやすいかなと思いまして、クレープ風生地にしてみました。
で、あんをはさんで折りたたむスタイルがオムレツ風になったわけです。
Commented by wagashi_yoshino at 2006-02-27 23:15
●SAKURA-MOCHI さん
オーダーありがとうございます。
ハイ!お題のテーマ、いろいろと企画検討しております。
ご期待に沿えるよう腕によりをかけて美味しい和菓子を作り、お届け致しますので、どうぞ、お気をつけて、ご帰国くださいませ。
楽しいご帰郷となるでしょうね~日本も、春を迎えようとしている時期で・・・とても、気持ちのよい季節ですよ。
Commented by wagashi_yoshino at 2006-02-27 23:15
●maruさん
う~~ん。和菓子教室の情報には、うといですね~。
杉並の日本菓子専門学校と杉並区阿佐ヶ谷の和菓子店に勤めていたのは事実ですが、このところ関東圏から遠ざかっております。
ただ、ひとつお勧めできるは「和菓子教室あとりえ」さんですね。
講師の宮澤さんは、しっかりとした技術と経歴を持ち、優れた和菓子の品評会でも数多く入賞されています。東和会という和菓子協会の会合で、お話したこともありますよ。
Commented by wagashi_yoshino at 2006-02-27 23:15
●ippopotamooさん
フライパンで出来るようにアレンジされた配合ですが、作りやすい生地だと思います。クレープを焼く要領でいいのだと思いますよ~。
(恥ずかしながらクレープって焼いたことないんです)
生地を黄色に着色したり、蓬を混ぜたりしてバリエーションを楽しむこともできます。チャレンジされたら、また、TBしてくださいね。
Commented by wagashi_yoshino at 2006-02-27 23:16
●tnk_atkさん
あ~、ありがとうございます。一時は寝込もうと思ったほど熱っぽかったのですが、仕事があるし、気力と体力でようやく回復しました。
お花が満開なのは、伊豆半島の話なんです。河津桜は満開のようなのですが、同じ静岡県なのに、ここ焼津の桜が咲くのは、まだまだ先の話になりそうです。でも、でも、春の写真撮ってきますね。
Commented by ippopotamoo at 2006-03-03 20:49
お雛様様にチャレンジしてみました。上南粉の変わりに上新粉を使ってしまいましたが、なんとかクレープ状の皮が焼けました。でもフライパンの温度と油をしくことに注意しないと、すぐにくっついてしまいますね。ということでTBさせていただきました。
Commented by wagashi_yoshino at 2006-03-03 23:57
●ippopotamooさん
TBありがとう。さすがippopotamooさん!作られたのですね。
そうです~上南粉も上新粉も、原材料は同じ「うるち米」です。
生のまま製粉するのが上新粉。加熱処理して煎ってあるのが上南粉ですから、代用した場合、吸水や風味の違いがあります。
火加減は弱火で、油は薄く引くこと。なかなか難しいですね。
by wagashi_yoshino | 2006-02-25 12:18 | なにより素材 | Comments(22)

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino