茶席上生菓子『五鈴桜』
2006年 03月 26日
本日の和菓子は
「五鈴桜(ごりんざくら)」
風車(かざぐるま)のように重なり合う
桜の花びらの鈴のような形から
名付けられた煉切の上生菓子です。
白くぼかした中心には金箔のシベを添えて。
中あんには、自家製餡のこしあんを包んでいます。
さて、いよいよ春のお茶会のハイシーズンを迎えました。
この春、吉野が、ご注文頂いているのは
デパート主催のお茶会で使われる茶席上生菓子。
只今、工房では毎晩その見本用の試作が行われています。
一日五席、駿府の各流派が出揃い
一週間近く続けて開催される大きなお茶会のイベント。
各流派で出される和菓子も比較対象になるだけに
気合いも入ります。
お茶の先生との打ち合わせに間に合わせるため
今夜も深夜まで試作・試作・試作・・・。
ストーブの上・・・
やかんのお湯が沸く音だけの静かな深夜の工房で
和菓子と向かい合うだけの時間が
過ぎてゆきます。
by wagashi_yoshino
| 2006-03-26 21:35
| 桜の花の咲く頃