茶席上生菓子『里桔梗』

c0050395_0581553.jpg


台風一過の晴天は良かったのですが
いらないムシムシ湿気の置き土産。
商店街では台風で吹き飛んだ看板の壊れたトタン板を
店主さんが汗だくで撤収作業。
残暑戻りした蒸し暑い日になってしまいました。
秋と言うには、程遠い静岡です。

九月に入って一週間が経ちます。
今年は特別暑いのだ、と思いたいのですが
年が経てば経つほど「暦と気候のズレ」を感じます。
たとえば・・・
今まで秋の初めに感じていた季節感が
少しずつ、ずれてしまっている様な気がして仕方ありません。
やがて、こちらの感覚まで「ずれて」しまうのでしょうか?

しかし・・・
いくら蒸し暑くても、そろそろ秋めいたものを・・・(笑)
コメントでも秋和菓子のリクエストがありました。

自家製餡や練切あんなどの一連の仕込みを終えて
何から作ろうかと悩みましたが
まずは生菓子からでしょう~と仕上げたのが
本日の和菓子
茶席上生菓子『里桔梗』さとききょう

中央を白くぼかした青紫の煉切で
自家製餡のこしあんを包み木型で打ち出します。
しべには金箔を添えて。

桔梗の花を、デフォルメしたその五弁のデザインは
家紋にも使われる洗練された形。
楚々として咲く様子は、とても涼しげで風情があります。
秋の七草のひとつとして数えられていますが
実際の開花時期は
6月の上旬あたりから9月上旬頃まで。
どちらかと言うと夏の花ですね。

だからこそ
初秋の便りに、ふさわしい花なのかもしれません。

[PR]
Commented by y-haramaki at 2007-09-08 10:17
金箔が施してあるなんて、贅沢な上生菓子ですね。
ほんとここのところ、四季の中の夏の部分が、かなり占めているくらい
季節がずれまくっているような気がします。
どんどん、熱帯化していくのでしょうか・・・・・イヤだな~~~
しかし、秋の虫も大合唱になってきて、いくぶん涼しくなってきましたね。
そろそろ栗の季節でしょ!!
去年は、栗でかなり疲れた記憶がありますが今年は、こちらで栗のお菓子のUP期待しています。
Commented by ぐ~ at 2007-09-08 16:55 x
やっぱり、和菓子は練り切りですね~。上品な色です。
そうです、キキョウは6月ごろから写真に撮っています。
今日は白露、暦の上ではしっかり秋なんですね。
Commented by wagashi_yoshino at 2007-09-09 01:51
●y-haramakiさん
暦の上では、どんどん秋になっていくのに夏が終わりを告げてくれない。
一年の中で特に、この時期に温暖化の影響を感じてしまう、この頃です。
栗は皮むきで疲れてしまったの?なかかな手強い相手ですからね~。
定番の栗蒸し羊羹や栗大福、栗団子、栗鹿の子、栗饅頭、栗外郎・・・
栗の和菓子も沢山ありますから、どれを作ろうか迷ってしまいますが
新生栗の蜜漬けと缶詰蜜漬け栗との組み合わせがポイントでしょうね。
Commented by wagashi_yoshino at 2007-09-09 01:51
●ぐ~さん
暦の上では、どんどん秋になっていくのに夏が終わりを告げてくれない。
↑のコメントと同じ書き出しとなってしまいましたが、季節感のズレを
つくづく実感しているこの頃です。白露か~秋がやってきているんですね。
ぐ~さんみたいに、自然植物を通して秋を探しにいってみようかな。
桔梗の花の色は、もっと青が濃いかもしれないな~この練切の青紫は
ちょっと赤みを帯びているでしょ。紫の色目は微妙で難しいです。
Commented by cafe8 at 2007-09-11 20:18 x
わ〜〜〜、初秋を思わせるきれいな紫ですね〜。
きれいな紫に、ちょっとだけ涼しくなりましたよ。
秋は和菓子屋さんをのぞくのが、ほんとに楽しみです。
日本に生まれてよかった〜〜ッ。
Commented by wagashi_yoshino at 2007-09-13 00:13
●cafe8さん
仕事で出遅れました。東京は、そろそろ秋めいてきているでしょうか。
今年の夏は暑かったから、秋も恋しいのでしょうね。
茶席菓子は毎年毎年同じデザインにならないようテーマを変えています。
吉野のお客様も秋の和菓子を買い求めに来るようになりました。
ショーケースに秋和菓子が出揃うまでが一仕事、只今製造の真っ最中!
by wagashi_yoshino | 2007-09-08 00:58 | 秋色の頃 | Comments(6)

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino