こしあんの『蒸しどら』

c0050395_12443491.jpg


子供の頃、我が家の数軒先にパン屋があって
よくおつかいに行かされたものでした。

そのパン屋さんは
和菓子屋のうちと同じ商店街の同じ並びにあって
いつも、にこやかなおじさんが店番をしていて、おつかいに行くと
おまけの駄菓子をサービスしてくれるので
子供たちにも人気でした。

もちろん、今あるような
洒落たセルフサービスの店なんかじゃなく
木製フレームのショーケースに入ったパンをお客が選んで
店員さんに紙袋に詰めてもらうような感じの
とても「レトロ」なお店です。
「はぁ~時代を感じるなぁ~」(笑)

縦に切れ目が入ったコッペパンに
ピーナッツバターが、はさみ込まれたのが売られていて
「それが飛び切り美味しかったな~」と
今頃、郷愁にひたっています。

その頃と言えば消費期限なんてキッチリとした表示はなく
製造年月日の表示さえも、あいまいな
(子供だったので正直、覚えていませんが・・・(笑))
のんびりとした時代。
そんな時代が、とても懐かしく
優雅な感じさえしてしまいます。

本日の和菓子は
こしあんの『蒸しどら』

丸く蒸し上げたカステラ生地に
小豆こしあんを、はさんで仕上げた蒸し菓子です。

毎年、春になると作りますが
今回は、副材料を何も入れない無地のプレーンタイプ。
生地の彩りに、青えんどうの鹿の子豆を散らして・・・。
生地に蓬を混ぜ入れたものは以前にも作りましたね。
中あんも、やわらかく炊く上げた小豆こしあんなので
あっさりと頂けます。






じゃ、久しぶりにさっくり作ってみましょう。

こしあんの『蒸しどら』

グラニュー糖・・・・・・・・80g
冷水・・・・・・・・・・・・・・80g
卵・・・・・・・・・・・・・・・200g
上白糖・・・・・・・・・・・180g
白あん・・・・・・・・・・・・・60g
イスパタ・・・・・・・・・・・・2g(ベーキングパウダーでも可)
薄力粉・・・・・・・・・・200g
青えんどう鹿の子豆・・・・・・・適量


卵黄と卵白を分けてつくる別立て法。
シロップを入れて、しっとりさせるのが特徴。

グラニュー糖と冷水を加熱してシロップにし、冷ましておきます。
卵白を「つの」が立つまで思いっきりホイップ!
良く立ちはじめたら半分量の砂糖を、少しづつ加えてゆきます。

卵黄は残り半分の砂糖、白あん、シロップとよく混ぜ合わせておき
ホイップした卵白のメレンゲと軽くミックス。
最後にふるった薄力粉とイスパタをサックリ混ぜ合わせれば「蒸しどら」の生地が完成。

ロール紙にどら焼きのように丸く流して、青えんどう鹿の子豆を3粒散らし
強めの蒸気で蒸し上げると、生地が完成。ふわふわです(笑)
こしあんに限らず・・・
お好みのあんをのっけて半分にはさみ込めば蒸しどらの出来上がり!
[PR]
Commented by nonogon at 2008-05-13 10:26
お久しぶりです^^
これまた繊細な和菓子ですね。ふわっふわしてそうです(笑)
しかもレシピがのってるからここはちょっと作ってみようかなv
でも難しそう;
でもふわふわ味わいたい♪
Commented by wagashi_yoshino at 2008-05-14 10:00
●nonogonさん
作り方は蒸しカステラ生地にあんを挟み込むだけなので簡単。
生地は紙の上に丸く流しすのと、それをうまく蒸し上げるのがポイント。
ブログで拝見してるけどnonちゃんぐらい料理が上手なら、大丈夫。
詳しい説明や、わからないことがあったらメールで問い合わせてみてね。
見た目よりボリュームのあって繊細かつ大胆でもあります(笑)
Commented by あやや at 2008-05-14 20:17 x
先日はお忙しいのにコメント頂きありがとうございました。
このお菓子、優しい卵色の生地にうぐいす豆の緑が今の季節にピッタリですね。
生地にあんが入るところは浮島と同じですね。
浮島は作ったことがありますが、蒸すのがけっこう難しかったです。
これは強火で・・・とありますね、上手に蒸せるかな・・
早速チャレンジしてみますね!
Commented by 五月猫 at 2008-05-15 10:32 x
パンやさん ありましたねぇ 子供の頃。
コッペパンや食パン。 スーパーで全てを買う時代ではなかった頃のお話です。

蒸しどら、春にお邪魔するとき やはり欲しくなる一品です。
Commented by オーストラリアのファン at 2008-05-15 20:24 x
こんにちは。ブログをあけて、思わずよだれが出そうでした。今度日本人の集まりの日に作って、皆に自慢したいと思います(きっとほんものよりかなり貧弱でしょうし、あんこも日本から届いた市販のあんこですが。。。)
また吉野さんの和菓子が食べたくなりました。冷凍庫からとっておきの吉野さんの和菓子取り出して、お茶入れていただきます。
Commented by wagashi_yoshino at 2008-05-16 01:11
●あややさん
ブログを拝見しました。あややさんは和菓子作りもプロ級ですね。
もしかしたら、和菓子のお仕事の経験があるのかもしれません。
そう、生地をしっとりさせる為のアンですが、浮島との違いはアンの量が少ないことです。やはりお詳しいですね。
家庭用の蒸し器で蒸す場合は、蒸気の強さが難しいので、いろいろ調節してみてください。作り方の詳細など、ご質問はメールでどうぞ。
Commented by wagashi_yoshino at 2008-05-16 01:11
●五月猫さん
子供の頃は、町に専門店が散らばっていて何でも揃ったものです。
今では寂しい限りですが、それでも頑張っているお店も多いですよね。
いつも間にか春の定番となった『蒸しどら』。お客様からも、この蒸しどらを目的にご来店されることもあって、欠かすことの出来ない商品になりつつあります。
Commented by wagashi_yoshino at 2008-05-16 01:11
●オーストラリアのファンさん
その節は、ご注文頂きましてありがとうございました。
大切に少しづつご賞味して下さっている様子が伝わり感謝感激です。
和菓子が大好きということだけあって、オーストラリアの方々にも美味しい蒸し菓子を作って食べさせてあげて下さいね。
作り方の詳細など、ご不明な点、ご質問はメールでどうぞ。
Commented by ぐ~ at 2008-05-16 10:51 x
ふわっふわの蒸どら、口の中で融けそうですね。
久々の作ってみる~。むむむ、泡立てが・・・頑張ってみるか!
手作りのお店が並んでいる、、、商店街ならではの風景ですね。
昔は、お菓子もケースの中から量り売りでしたね~。古っ
Commented by wagashi_yoshino at 2008-05-17 16:50
●ぐ~さん
卵白と卵黄を分ける別立て法ですが、主に泡立てるのは卵白。
途中であきらめないで「つの」が立つぐらいまで、頑張って泡立てれば、もう出来たようなものです。是非チャレンジしてみてください。
ショーケースの量り売りのお菓子ですね・・・懐かしい響きです。
ぐ~さんとは、ほぼ同年代ですから(笑)他の話も合いそう。
Commented by やよい。 at 2008-05-27 12:25 x
おしえてくださーーい♪

いつも楽しみに拝見しています。初コメントです。

“作ってみましょう~”に誘われてやってみましたが どうもバランスが・・・。
吉野さんのように かわいらしく上品にできません・・・。あんと皮のバランスで困っています。もし差し障りなければ教えてください。
①皮の直径は何センチ? ②中餡の重さは? ③蒸し時間は?

いろいろやってみましたが 納得いかない仕上がり(ゴツイ・重たい感じ・かろやかさがない・口の中でのバランスがいまいち)なので 教えてもらうことできますか?
よろしくお願いします。   
Commented by wagashi_yoshino at 2008-05-28 00:34
●やよい。さん
はじめまして。いらっしゃいませ♪
作ってくれたのですね。説明不足レシピでごめんなさい。
生地をロール紙に流したまま蒸し上げると厚みが出て、ゴツいような重たいような感じになりやすいかもしれません。
お玉の裏で広げるような感じでやや薄く丸くしてみて下さい。
ちなみに吉野の皮の直径は約10cmで35g、蒸し時間は5~6分。
中餡の重さは20gなので合計55g程度の重さになります。
餡が意外に少ないでしょ、やわらかめの餡が美味しいですよ。
ゴツイ、重たい、かろやかさがないは生地が厚すぎるか、もしかしたら生地のコンディションがよくないのかもしれません。
by wagashi_yoshino | 2008-05-12 12:46 | 新緑の頃 | Comments(12)

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino