どら焼き

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丸い銅鑼の様な形と焼色。
ふんわりやわらかくて、しっとりとした弾力。
どら焼きの皮の独特な食感は
生地のこね方で、だいぶ違ったものになります。
配合をみた場合
卵・砂糖・小麦粉と三つの材料同量が基本なので
業界では『三同割り』と呼ばれますが
生地の按配を左右するのが、卵と砂糖を泡立てる時間。

泡立て時間を短目にすると
キメの細かなしっとりした生地になります。
逆によく泡立てると、気泡を多く抱き込みふんわりとした
スポンジの様な生地になります。
作る職人、それぞれ好みの泡立て方、タイミングがあったりして
それぞれお店のどら焼きの個性につながってますね。

程よい泡立てのタイミングで
蜂蜜や重曹を加え、二度ふるいに通した小麦粉を
サックリと混ぜ合わせれば、どら焼きは完成したようなもの。
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本日の和菓子は、手焼きの『どら焼き』

やわらかく炊き上げた小豆の粒あんを潰さないよう
二枚の皮でふんわり包み込むようにはさみます。

閉じ込めた粒あんの豊かな風味と蜜がほどよく皮にしみ込み
食べる頃には、さらに絶妙なしっとり加減(笑)

昔から老若男女に親しまれている、このボリューム。この形。この食感。
懐かしくて優しい風味は、きっと一口で
誰の心も魅了してしまうでしょう。


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Commented by amamori120 at 2008-10-05 21:15
ドラ焼きハンターとして、色んなドラを食べ歩いていますが、
やはり吉野師匠の作られるオーソドックスなのが佳いですねぇ ♪
Commented by wagashi_yoshino at 2008-10-06 23:41
●amamori120さん
もう、どら焼きハンターにそう言って頂けるだけで感謝です。
もっとも基本的な和菓子の一つとして、製菓学校や技能士の試験にも登場する、どら焼き。地方にも、様々なご当地どら焼きがありますね。
基本をマスターしていてこそ、創作どら焼きも美味しく作ることができるわけです。
Commented by ぐ~ at 2008-10-09 09:07 x
ふむふむ、どらやきの皮の按配がよく解りました~。
単純なものほど、奥が深いですね。
どらやきは、粒餡ですね~。
Commented by wagashi_yoshino at 2008-10-09 23:11
●ぐ~さん
まず基本が出来てからじゃないと次のステップへ進むことができません。
単純なことは手を抜きがちだけど、単純=基本的なことが多いですね。
レシピでも、あれこれ試行錯誤して迷ったり行き詰まったりしたら基本に戻ることが大切。気がついたら基本を忘れてしまっているとも多いです。
どうしてなんだろう?どら焼きには、粒あんが良く合うよね~(笑)
Commented by vivaboca at 2008-10-10 03:43
結局、シンプルなものにいちばん惹かれるというか、ほっとするというか、そんなお菓子ですよね。
栗もお月見も、なんだか今年は遠い場所でのできごと・・・(といっても、フランスにだって、栗も月もあるのだけれど・・・笑)でしたが、久しぶりにこちらで和菓子の数々を見てバーチャル里帰り、です。最近、どんどん和菓子の好きになってきた・・・のは我が夫。
いつか師匠のお店に二人で行けたらなぁ・・・。
Commented by wagashi_yoshino at 2008-10-10 11:49
●vivabocaさん
和菓子職人である自分がおやつにするなら「どら焼き」って答えると思います。「ほっとする」って感じも良くわかります・・・あの丸い形や焼き色、ボリューム、やわらかなのにしっとりした生地、食べて旨い、なにかしら安心感を、かもし出している和菓子です。
バーチャル里帰りも楽しまれたようで、よかった・・・最近、金沢と富山の合掌造りを旅してきましたのでバーチャル観光も楽しんでくださいませ(笑)
吉野へ御来店されたブロガーさんも沢山いらっしゃいますから、お近くまで来られたときに、お立ち寄り頂くと嬉しいです。心よりお待ちしております。
by wagashi_yoshino | 2008-10-04 10:45 | なにより素材 | Comments(6)

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino