色彩(いろ)と姿(かたち) -- 菜の花の和菓子 --
2005年 03月 29日
先日、自然の中で和んでしまった春景色の
菜の花畑をイメージした和菓子を作ってみました。
黄色は白あんを練りこんだ蒸しかすてら。
くちなし色素で染めてあります。
浮島(うきしま)っていう生地の呼び方があるんです。
よく、お茶席の和菓子に使われます。
蒸しかすてらより、しっとりとしていて上品。
間に、うぐいす豆の抹茶羊羹を流しあわせました。
普通の羊羹より、やわらかくつくってあります。
黒文字でも、簡単に取り扱うことができます。
春を感じる、この時期のお茶受けに、いかがでしょう。
こちらは、俵型の薯蕷(じょうよう)まんじゅう。
膨張剤をいっさい使用しないで蒸し上げるおまんじゅうです。
薯蕷まんじゅうもお茶会の定番。
すりおろした山芋に上白糖を加えて、丁寧にすり込んでいくと
真っ白な生地が出来上がります。
そこに、うるち米からつくる微細粉の上用粉(じょうようこ)を
加えて生地をつくります。
自家製の小豆のこしあんを包んで蒸し上がったおまんじゅうは
ふっくらとしているのに、しっとり。
時間をおいても、しっとり感がつづきます。
実際にはいませんでしたが、胡蝶の焼印をあしらいました。
同じ菜の花畑をイメージした和菓子でも違うでしょ。
by wagashi_yoshino
| 2005-03-29 21:22
| 桜の花の咲く頃