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本日も和菓子日和です

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino

黄身あんそばろの千両

黄身あんそばろの千両_c0050395_175633.jpg

お正月の三が日過ぎから厳しい寒さが続いています。
さっきから降り始めた凍えるような冷たい雨は
どうやら、やみそうもありません。
今夜あたり雪に、かわるかもしれませんね。

珍しく静岡の山野で降った雪景色の写真が
今朝の地元新聞に載っていました。
雪に慣れていないので交通事故も多発しているようです。
それでも、静岡は恵まれていますね。
大雪で埋まった日本海側に比べれば
雪が降ったと言うような量ではないでしょう。

さて、新年を迎えて早速、冬のお茶会のご注文を頂きました。
お正月の和菓子づくりも、ひと段落ついたところで
お茶の先生との相談に使う
生菓子の試作と見本づくりが始まります。

やはり、お茶会の生菓子となると
先生と事前に打ち合わせて納得されてから作ります。

本日の和菓子は
『黄身あんそぼろの千両』
お正月にも喜ばれた華やかな生菓子です。

蒸気で蒸した卵の黄身だけを丁寧に裏ごし
白餡に混ぜて煉り上げると
風味豊かな黄身あんが出来上がります。

黄身をたっぷりと使うことがポイント。
卵黄の自然で色鮮やかな黄身色のあんができたら
この和菓子づくりは、ほぼ完成。

目の粗いそぼろ漉しで「あんそぼろ」にして
木型に軽く詰めて潰しあんを芯に打ち出します。

色違いの抹茶煉切そぼろは千両の葉。
パラフィン紙の絞り袋に入れた紅羊羹で大きさの違う
紅い実を添えて千両の姿に・・・。

シンプルに黄身の旨みが実感できる、この和菓子は
美味しいお抹茶で頂きたい。



by wagashi_yoshino | 2006-01-06 18:01 | 雪の降る頃