どら焼き風『蓬の蒸しかすてら』
2006年 04月 29日
ここ一週間、春のピークとも言える目の回るような忙しさ。
慶弔用のご進物の注文も多くなりました。
季節も過ごし易くなって、さまざまな行事が
集中しやすい時期なのでしょうね。
今日も婚礼会席用の引き出物和菓子を
静岡市内のセンチュリーホテルまで配達したところでした。
ゴールデンウィークも・・・やはり仕事。
特に5月5日の端午の節句をひかえて柏餅が最盛期です。
連休だと、問屋さんも休んでしまうところもあり
あらかじめ多めに材料を仕入れ
あん煉りなどの仕込みにも余念がありません。
思えばブログも手がつかず更新できないまま一週間。
一息ついたので、ようやくアップ。
本日の和菓子は
どら焼き風『蓬の蒸しかすてら』
ちょうど一年前に紹介した和菓子です。
蓬を加えたかすてら生地を丸くふんわりと蒸し上げ
潰しあんを芯にして半分に折り込みます。
雛祭りの蓬餅や端午の節句を祝う柏餅。
子供の健やかな成長を祝う和菓子には蓬が「つきもの」のようです。
蓬(よもぎ)は古来、厄を払う薬草とされ縁起のよいもの。
その昔、中国では男の子が生まれると
桑の弓と蓬の矢で天地四方を射て、将来の雄飛を祈りました。
『桑弧蓬矢(そうこほうし)』という、この言葉は
日本の端午の節句にも通じる子供の成長を祈願した物語。
by wagashi_yoshino
| 2006-04-29 22:54
| 新緑の頃