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本日も和菓子日和です

駿河湾の潮風に吹かれて。海辺の町の和菓子屋blog。手づくり工房から和菓子の愉しさ紹介します。


by wagashi_yoshino

かすてら:甘美な香り

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包丁を入れると、辺りを包む、かすてらのふんわりとした甘い香り。
古今東西、老若男女、これほど人気のある和菓子もめずらしいですね。
焼き上げたことで絶妙な風味があって栄養価も高い。
もちろん加熱してあるから、日持ちもよい。
ふんわりやわらかくて、子供にも、年配の方もたべやすい。
ボリュームがあるのに、大味じゃなく、逆に『繊細な美味しさ』さえある。
作る側からすると、製造コストもそこそこに押さえられている。
こんな『完成された和菓子』を作り上げた、先人の知恵と技量に感服します。
ある程度、時間をおいたほうが、しっとりとしてきて美味しさも増しますよね。



かすてら:甘美な香り_c0050395_184342.jpg
焼き上げた大きな大きなかすてらのシートは、13本に切り分けられます。
まずは、側面から一気に・・・カット。
スケールで大きさを測り、長さを揃えて、またカット。
ここで間違えてしまっては、なんにもなりません(泣)
いやが上にも慎重になります。ハイ。

かすてら:甘美な香り_c0050395_1142132.jpg
今度は、幅を測って、切り出していきます。
ようやく、「かすてら」らしい形になりました。

・・・ふぅ〜・・・。

かすてらの切れ端は、切れ端で結構美味しいんですよ。
切れ端ファンのお客様の中には、「隅の方が、味が凝縮されてるから買うのよ」
なんて方もいたりします。
ことの真相は、定かではありませんけど。
by wagashi_yoshino | 2005-02-20 12:07 | 特別な御注文